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100.上虚下実

表演会を目前にしているためか、今日、先生は動作における基本的な注意事項をいくつかお話されました。

 

  • 腹式呼吸で胸いっぱいに入っている空気を吐きだすとき、上にあるものから吐きだしていくと自然な流れにな  る。決して下から押し挙げて出そうとしないことが大切である。
  • 立ち上がる時、頭を上に引き上げるようにするとスムーズに立てる。決して下から押し上げるようにしないこと。
  • 遠くを見ようとするときは、頭から上げて行く。ロケットを打ち上げるときは下のエンジンを噴射して上にあがっていく。この違いを意識しなさい。生きているものは上から上がるようにする。生きていないものは下から押し上げるようにする。下から押し上げると頭が少し傾くと姿勢が悪くなり倒れてしまう。
  • 自分を水の入った皮袋だと思いなさい。袋の下の部分は全ての水を受け止めてしっかりと地面についている。袋の中の水が動けば形は変わるが重さをどっしりと受け止めていることに変わりはない。このような姿勢を保つように心掛けなさい。
  • ダオジェンゴンで手を後ろに開いていく時、月を抱えるつもりで大きく、伸びやかに広げていくことが大切である(これを抱月という)。その両手の中には大切なもので満ち溢れている感覚をもつことである。
  • 後ろに下げる足の幅を広げるためには、手を前に出せばよい。手と足のバランスで足を後ろ遠くにだせるようになる。

 

〇練習は、自分のできる範囲で目一杯のところに広げるようにする。できることをしないでいると、出来なくなってしまう。自分を甘やかさないことが大切である。