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106.坐る

先生は、冒頭、徐老師、李老師が無事に帰国されたことをお話され、自分の身体の日々の動きに対してどう向き合うか、真剣に考えることと、教わったことを、じっくりと身に着けるように心掛けてほしいといわれました。

 

 今日のテーマは、「坐」、「領」、「旋」でした。

  • 「坐」(ズオ)は坐ることであり片足の上に全体重を乗せてじっとしておれるようになることが求められる。
  • 「領」は、頭領という言葉があるように引っ張っていくという意味である。
  • 「旋」は回転することである。

  「坐」を体験するために、私たちは野馬分鬣(イエマフェンゾン)と雲手(ユンショウ)の動作をしながら、一歩一歩、「坐」を感じ取るように練習をしました。ときどき、坐れたと感じることもできました。先生は「お尻で坐るように」と注意をされましたが、お尻を意識すると、重心がずれそうで、感覚がつかめませんでした。

 

「体の中心を意識できるようになること」と言われ、次のような動きの練習をしました。まず両足をそろえて立ち、上体を前後左右に少し動かして、自分の中心がどの程度動くか感知できるようになることが求められました。私は、直径5cmほどの円の中を重心が動くのを感じました。次に先生は両足を開いて、同じように体を前後左右に動かし、体の重心がどこを動くかを私たちに感じさせるようにしました。私は、小さなラグビーボールのような感じの中を重心が動くのを感じました。

 

 これまでの動きは体が同じ方向を向いている状態での話であり、体が旋回するときに注意しなければならないこととして「外三合」という言葉を教わりました。これは、3つの点が手と足で合っていなければならないということで、3つの点とは、肩と股、肱と膝、手と足で、それぞれが上下で同じ位置になければならないというものでした。

 

 また、回転するときに関しては「実腿転動」という言葉を教わりました。これは、回転をするときに体重を乗せた足を回転させることだと教わりました。何回か練習しましたが、実感として軸足で回転することは腰に力が入って、これが正しいのかどうか分かりませんでした。