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122.丹田後転

 先生は、丹田は体の中心であり、頭の頂きと足の裏を結んだ線上に丹田が来るように姿勢を取ることが重要であると強調されました。

 

 「丹田の位置は、背中の下にある仙骨の前である。無意識に腰に力を入れると体は前に倒れるようになる。腰に力を入れるときは、丹田に小さなボールがあると考え、このボールを後ろに回転させるように意識をすることが大切で、これを

  「丹田後転」(または「収腹」)という」と教えてくれました。

 

 更に、通常の動作では、丹田の後転に合わせて両手で作る胸の前の球体も後転させるようにさせ、合わせて後頭部上げ、あごを引くように頭部を回転させるように教えられました。

 

 

 

 左前に進もうとするときには、左前に注意を払うとともに、右後ろにも注意を払うようにすることが大切であると教わりました。 

 

 

 さらに、丹田のボールは動くにつれて次第に小さくなっていき、胸の前のボールは次第に大きくなっていくように意識することが大切と教わりました。

 例えば、左手と左足を前に出す時には、これらの回転を伴いながら、左手は前に重心は右足の踵のあり、右足のつま先は浮き上がるくらいの状態をつくり、次の動きにつながっていくと教わりました。

 

 また、私たちが物を持ち上げようとするとき私たちは自然に見た物の中心線と真ん中を見分けることができ、それによって両手を使ってそのものを持ち上げるのに最もふさわしい所に両手を添えることをしている。 


 自分の体を正しく見ることは難しいが、「自分がこれから何をしようとしているのか」を正しくとらえれば、正しい動きができるようになる。その時に大切なことは、進もうとする方向だけでなく、反対の方向にも注意を向けることである。

 

 左前に進もうとするときには、左前に注意を払うとともに、右後ろにも注意を払うようにすることが大切であると教わりました。