身体の回転できるところは決まっている。それ以外のところを使って回転しようとすると、身体を壊すので気を付けましょう。
1.頸椎
①頸椎の1番と2番
これと頭蓋骨の間で約45°の回転ができる。
②頸椎の3番から7番
これら5つの頸椎全体で約45°の回転ができる。
2.胸椎
①胸椎1番から10番
肋骨と繋がっており、回転はできない。
②胸椎11番と12番
この2つと腰椎の間で約45°の回転ができる。
3.腰椎
腰椎は全く回転できない。
4.股関節
約45°の回転ができる。
5.膝関節
膝関節は、前後に折れ曲がるようにしかできていないの
で、回転はできない。膝関節を回転に使おうとする(無意
識に使ってしまう)ことが、膝を痛める最大の原因である。
6.以上から、両ひざを前に向けて身体全体を回転させようとする
と、頭は真後ろを向くことが出来ることが分かる。
練功の「転腰推掌(ズァンヤオトイザン)は、この練習である。